COOに必要な英語力は?必要水準とグローバル経営で使う場面を解説

更新日: 2026/9/29

COOに英語力が必須かどうかは、会社の事業範囲で大きく変わります。COO候補でも英語を必須要件に明記しない求人がある一方、海外事業、海外拠点、外国人チーム、グローバル企業との提携を担う役割ではビジネス英語が実務要件になることがあります。

重要なのはTOEICなどのスコアだけではありません。経営会議、交渉、契約、事業計画、採用、投資家説明など、COOとして「英語で何を動かせるか」が評価されます。

COOの英語力は会社によって必要性が大きく違う

現行求人を比較すると違いが分かります。

コトラ掲載のサステナビリティ企業のCOO候補求人では、国内外向けの素材ビジネスを牽引し、約50名の部下マネジメント、アライアンス、事業計画、経営会議へのレポーティングなどを担います。必須スキルには「ビジネス英語」が明記されています。

一方、2026年9月17日更新のエンタメ企業の経営企画責任者(COO候補)求人では、事業戦略、PL分析、事業改善、全社横断プロジェクト、KPI設計などを担い、必須・歓迎要件は業界経験、PL管理、事業推進、事業改革、M&A・アライアンスなどが中心です。英語は必須・歓迎要件に明記されていません。

この比較からも、「COOなら英語必須」と一括りにするのは正確ではありません。英語力の重要度は、その会社がどこで売上を作り、誰と経営を行い、どの地域へ成長するかで決まります。

英語が必要になりやすいCOOの5つの場面

1. 海外拠点・海外事業のマネジメント

海外子会社や現地チームがある場合、経営指標、予算、採用、営業進捗を英語で確認する場面が増えます。

単なる日常会話ではなく、「数字が計画からなぜ乖離したか」「次の四半期に何を変えるか」を議論できる力が必要です。

2. 海外企業とのアライアンス・交渉

販売提携、共同開発、JV、M&Aなどでは、相手の意図を読みながら条件を詰める必要があります。

英語が話せても、事業条件・責任分担・KPI・リスクを曖昧にしたまま合意すると経営上の問題になります。COOには語学力と事業判断の両方が必要です。

3. 外国人メンバーのマネジメント

グローバルチームでは、目標や評価、組織変更、採用方針を英語で伝えることがあります。経営メッセージは誤解が大きなコストにつながるため、短く明確に説明できる能力が重要です。

4. 海外投資家・取締役への説明

資金調達や上場準備、海外株主との対話がある企業では、事業計画、KPI、リスク、成長戦略について英語で説明する場合があります。

CFOが財務説明を主導していても、COOは事業側の実行責任者として説明を求められることがあります。

5. 海外市場の一次情報を直接読む

競合、規制、顧客動向、技術トレンドについて、翻訳を待たず一次情報へアクセスできることは経営判断の速度につながります。

「ビジネス英語」は何ができればよいか

求人票に「ビジネス英語」とあっても、会社ごとに想定業務は違います。選考前に、次の4段階へ分けて確認するとよいでしょう。

読む

英文の市場レポート、契約書、取締役会資料、事業計画を理解できるか。

書く

メールだけでなく、経営判断に必要な要点を文章でまとめられるか。

話す

海外メンバーとの1on1や会議で、進捗・問題・打ち手を説明できるか。

交渉する

相手と利害が一致しない場面で、条件を整理し、合意点を作れるか。

COO候補であれば、最後の「交渉する」まで求められるポジションほど英語の重要度が高くなります。

TOEICの点数だけで判断しない

COO採用では、英語資格の点数だけで経営能力を証明することはできません。

面接では、次のように実務と結び付けて説明した方が伝わります。

  • 海外拠点との週次会議を英語で運営した
  • 英文契約の事業条件を法務と調整した
  • 海外顧客への提案・価格交渉を担当した
  • 外国人メンバーを評価・育成した
  • 海外投資家向けにKPIと事業計画を説明した

資格スコアが高くても実務経験がない場合は、何を英語でできるよう準備しているかを具体化しましょう。

英語に不安があるCOO候補が取るべき3つの戦略

国内事業中心のCOOを狙う

英語が弱いからCOOを諦める必要はありません。国内向け事業で、PL管理、営業、組織開発、SCM、オペレーション改善などを重視する会社では、日本語での経営力が中心になる場合があります。

英語以外の強みで「任せる理由」を作る

例えば、営業組織の再構築、赤字事業の改善、M&A後のPMI、事業立ち上げなど、経営課題を解いた実績が明確なら、英語以外の価値を示せます。

入社後に必要となる英語場面を特定する

「英語が必要ですか」とだけ質問せず、海外会議の頻度、英語を使う相手、契約交渉の有無、海外拠点の人数などを確認します。必要水準が具体的になれば、対策もしやすくなります。

面接では英語力と経営力を別々に証明する

COOの面接では、英語力だけを強調しても不十分です。経営執行の能力と、英語でその能力を発揮できることを分けて説明しましょう。

例えば、

「国内で50名規模の営業組織を再編し、KPI管理を再設計した。その後、海外チームにも同じ管理プロセスを導入し、英語で週次レビューを運営した」

のように、成果と英語利用場面をセットにすると伝わりやすくなります。

選考では英語だけでなく、経営実績をどう再現できるかの説明が重要です。経営人材の中途採用で採用側が見る経験を整理し、COOの将来性で役割の広がりも確認しておくとよいでしょう。

COOの英語力は「海外経営をどこまで担うか」で決まる

COOに必要な英語力は一律ではありません。国内事業の執行が中心なら英語を必須としない求人もありますが、海外展開、アライアンス、外国人チーム、海外投資家対応を担うほどビジネス英語の重要度は上がります。

自分の英語力で狙えるCOO・事業責任者ポジションや、入社後に必要な英語水準を確認したい場合は、コトラの転職支援サービスで専門コンサルタントに相談できます。英語スコアだけでなく、経営実績と英語を使った実務経験をセットで整理しておくことが重要です。

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